建設

建設業のYouTube443件、再生数は中央値833回で登録者1000人未満は66%

(初版は2026年9月の抽出ぶんで書き、2026年10月に測り直した値へ数字を差し替えました)

こんにちは。売らないメディアパートナーズです。

自社のYouTubeを続けてきたけれど、再生数と登録者数のどちらを見て判断すればいいのか。ほかの建設会社はどのあたりにいるのか。そう思ったことはないでしょうか。

建設に関するYouTubeチャンネル443件を集計しました。1本あたりの再生数は中央値で833回、下位4分の1の境界が220回です。同じ443件で、登録者1000人未満は66%でした。この記事では、この2つを分けて並べます。

公開本数の中央値

139本

n=443

投稿間隔の中央値

2.5日

n=436

登録者1000人未満

66%

n=443

01再生数の中央値は833回。同じ443件で登録者1000人未満は66%(n=443)

先に結論を書きます。この443件では、再生数の側と登録者数の側で、数字の出方が違いました。次にどこへ手を入れるかを決める時、この2つをひとまとめにせず、別々に見たほうが材料になります。

2026年10月に、建設に関するYouTubeチャンネル443件を集計しました。1本あたりの再生数は中央値で833回、下位4分の1の境界が220回です。

ここでいう再生数は、各チャンネルの直近10本の中央値を443件ぶん並べたものです。全公開本数を通した1本あたりの数字ではありません。

同じ443件で、登録者1000人未満のチャンネルは66%でした。公開本数50本以上のチャンネルだけに絞った328件でも、その割合は56%です。

さらに同じ328件のうち、1本あたり再生数の中央値が100回未満なのは13%でした。

再生数と登録者数は、同じ443件から出ている数字です。それでも指している場所が違います。自社の状況を測る時にどちらを軸へ置くかを先に決めておくと、次にやることが決めやすくなります。

2本の線が同じところから伸びながら、進むにつれて少しずつ離れていく様子を表した抽象画

02調べ方

2026年9月から2026年10月にかけて、YouTubeの検索から建設に関するチャンネルを443件抽出しました。見たのは公開本数・投稿間隔・1本あたり再生数の中央値・登録者数の4つです。あわせて、443件のうちチャンネル名か概要欄のサイトから会社のものと判るチャンネルを数えると45%でした。

この45%は、チャンネル名に「株式会社」「有限会社」「合同会社」「一般社団」などの会社の種類を示す語や、「建設」「建工」「工業」「興業」「土木」「組」「工務店」「設備」「電設」「電気工事」「産業」「重機」「建機」「解体」「造園」といった業態を示す語、あるいは「公式」の語が入っているか、概要欄の先頭に置かれたURLのドメインが .jp や .com などで終わるかのどちらかで機械的に付けた判定です。このうち「公式」は会社の種類でも業態でもないので、個人が運営する「◯◯公式」というチャンネル名でも真になります。登記を確かめたものではないので、個人で運営しているチャンネルもここに入ります。

この443件は、検索から辿れて、抽出した時点で更新が続いていたチャンネルだけです。最終投稿からいちばん間が空いていたもので110日ですが、これは観測された最大値で、こちらで日数を決めて切ったものではありません。更新が止まったチャンネルは検索から辿れないので拾えておらず、これは業界全体の平均ではありません。

「いま出し続けているチャンネルの中での分布」として読んでください。ここから業界全体の姿を出すことはできません。

  • 母数は指標ごとに違います。公開本数・再生数・登録者は443件、投稿間隔は間隔を計算できた436件です。数字には毎回そのnを添えます
  • 443件を横に並べる時は、平均でなく中央値と四分位を使います。分布が広く、平均だと実態から離れるためです
  • 各チャンネルの投稿間隔は、そのチャンネルの直近最大20本の平均です。再生数も直近10本の中央値で、全公開本数を通した値ではありません。公開本数と投稿間隔を掛け合わせて継続年数を出すことはできません
  • 見ているのは公開されている数字だけです。制作にかかった費用や工数はこの調査に入っていないので、この記事では触れません

03実測で分かったこと3つ(再生数・本数と投稿間隔・登録者)

1. 1本あたり再生数の中央値は833回。下位4分の1の境界は220回(n=443)

真ん中の半分が、220回から1688回の帯に入ります。この帯の中に、443件のうちの半分が並んでいます。

再生数はチャンネルの直近10本の中央値です。過去にたまたま大きく回った1本があっても、この数字はそこへ引っ張られません。

1本あたり再生数(各チャンネルの直近10本の中央値)の分布(n=443)
中央値 833回 220回 下位25% 1688回 上位25% 中央値 833回 220回 下位25% 1688回 上位25%

帯は真ん中の半分(220回〜1688回)が入る範囲、縦線が中央値です。

2. 公開本数の中央値は139本、投稿間隔の中央値は2.5日

公開本数は真ん中の半分が45本から340本です(n=443)。自社がどこに入るかは、チャンネルの動画一覧を開けばその場で確かめられます。

投稿間隔は中央値で2.5日、間隔が長いほうの4分の1に入る境界が6.3日でした(n=436)。ただしこれは境界であって上限ではありません。

間隔を計算できた436件のうち、間隔が14日を超えるものが48件、30日を超えるものが25件ありました。いちばん長いもので501.3日ですが、これは公開本数の少ないチャンネルから出た値です。間隔の数そのものが少ないので、多くの間隔を平均した数字ではありません。

公開本数の分布(n=443)
中央値 139本 45本 下位25% 340本 上位25% 中央値 139本 45本 下位25% 340本 上位25%

帯は真ん中の半分(45本〜340本)が入る範囲、縦線が中央値です。

投稿間隔が空いているチャンネルの件数(n=436)
全体 436件 14日を超える 48件 30日を超える 25件 全体 436件 14日を超える 48件 30日を超える 25件

中央値は2.5日ですが、そこから大きく離れたところにも分布があります。30日を超える件数は14日を超える件数の内側に含まれます。

3. 登録者1000人未満は66%(n=443)。本数50以上に絞っても56%(n=328)

443件のうち66%が登録者1000人未満でした。公開本数50以上に絞った328件でも56%です。

同じ328件のうち、1本あたり再生数の中央値が100回未満なのは13%でした。

登録者1000人未満の割合
全体(n=443) 66% 公開本数50以上(n=328) 56% 全体(n=443) 66% 公開本数50以上(n=328) 56%

下の帯は、公開本数が50本以上という条件で絞った328件での割合です。

項目中央値下位25%上位25%
公開本数(n=443)139本45本340本
投稿間隔(n=436)2.5日—6.3日
1本あたり再生数・各チャンネルの中央値(n=443)833回220回1688回

出典:2026年9月から2026年10月にかけてYouTubeの検索から抽出した、建設に関するチャンネルの実測値。「上位25%」は境界の値であって上限ではない。母集団は抽出した時点で更新が続いていたチャンネルに限る。

粒子が縦の帯となって中央に集まり、左右へ離れるほどまばらになる様子を表した抽象画

04自社と並べる時は、再生数と登録者数を分けて置く

ここまでの要点

443件の中では、1本あたり再生数の中央値が833回、下位4分の1の境界が220回でした。同じ443件で登録者1000人未満は66%、公開本数50以上に絞った328件でも56%です。

ここまでの数字は、そのまま自社のチャンネルと並べられます。並べるのは公開本数・投稿間隔・1本あたり再生数・登録者数の4つです。公開本数と登録者数は、チャンネルページと動画一覧を開けばそのまま見えます。投稿間隔と1本あたり再生数は、この記事と同じ数え方(直近最大20本の平均と、直近10本の中央値)で出してください。

再生数が中央値の833回のあたりにあって、登録者は1000人未満。その並びが自社に当てはまるかを見る時に置ける数字は、443件全体で登録者1000人未満が66%、公開本数50以上に絞った328件で56%の2つです。どちらも再生数の位置では絞っていない割合です。

原因までは実測の外なので書きません。この443件から言えるのは、再生数の中央値が833回・下位4分の1の境界が220回という位置にありながら、同じ443件の66%が登録者1000人未満だった、という並びまでです。

だから次の一手を決める時、本数を増やすかどうかより先に決めておけることがあります。自社が追う数字を再生数に置くのか登録者数に置くのか。ここが決まると、作る動画の形も、成果を見る場所も変わります。

次の章では、社内で続ける場合と外に出す場合で、それぞれ先に決めておくことを並べます。

散らばっていた粒子が右へ向かって収束し、1つの光の点に集まる様子を表した抽象画

05社内でやる場合/外に出す場合に決めておくこと

ここからは実測の話ではなく、運用の話です。社内で回すか外に出すかに関わらず、先に決めておくと後で揉めない項目を並べます。

社内でやる場合に決めておくこと

  • 追う数字を1つに決める。この443件では再生数と登録者数が別の位置にあったので、どちらを見るかで企画の作り方が変わる
  • 企画を最終的に決める人を1人にする。会議のたびに決め直す形だと、投稿の間隔が空く
  • 1本にかける時間の上限を先に決める。上限が無いと、仕上げのほうへ工数が寄って本数が動かなくなる
  • 撮影が止まった時に再開させる役を、撮る人・編集する人とは別に置く

外に出す場合に決めておくこと

  • 企画をどちらが決めるか。出来上がった台本の確認だけを受け持つのか、企画の段階から任せるのか
  • チャンネルのアカウントを誰の名義で持つか。契約が終わった時点で、動画と登録者が自社に残る形になっているか
  • 現場で撮った素材を誰が管理するか。撮影できる日が限られる場合は、その前提を先に共有しておく
  • 出演者を立てるかどうか。顔を出す形にするかは事業者が決めることで、どちらの形でも作れます
  • 何の数字で評価するか。再生数か、登録者数か、社名の指名検索や問い合わせか
  • 更新が止まった時に、誰がどこまで責任を持つか

売らないメディアパートナーズは、ここで並べた外に出す側の受け手です。始める前にこの項目を決めきってから動く進め方をとっているので、発注を決める前の段階で、決め方だけを一緒に整理する相談でも構いません。