不動産

不動産のYouTube、585件の本数・投稿間隔・再生数を集計して分かったこと

(初版は2026年9月の抽出ぶんで書き、2026年10月に測り直した値へ数字を差し替えました)

こんにちは。売らないメディアパートナーズです。

自社のYouTubeを続けてきたけれど、この本数とこのペースで合っているのか。ほかの不動産会社はどれくらい出しているのか。そう思ったことはないでしょうか。

不動産に関するYouTubeチャンネル585件を集計しました。公開本数は中央値で132本、投稿間隔は中央値で3.4日です。量と頻度は、多くのチャンネルがすでに満たしています。それでも登録者1000人未満は70%でした。

公開本数の中央値

132本

n=585

投稿間隔の中央値

3.4日

n=581

登録者1000人未満

70%

n=585

01本数と頻度は揃っている。それでも登録者1000人未満が70%(n=585)

先に結論を書きます。この585件の中では、公開本数と投稿間隔はもう差のつきにくい指標になっていました。次にどこへ手を入れるかを決める材料としては、この2つはほとんど働きません。

2026年10月に、不動産に関するYouTubeチャンネル585件を集計しました。チャンネルごとの公開本数は中央値で132本、投稿と投稿の間隔は中央値で3.4日です。

ここでいう投稿間隔は、各チャンネルの直近最大20本から計算した平均間隔を、581件ぶん並べた中央値です。全履歴のペースではないので、公開本数と掛け合わせて継続年数を出すことはできません。

同じ585件で、登録者1000人未満のチャンネルは70%でした。公開本数50本以上のチャンネルだけに絞った436件でも、その割合は61%です。

全体の585件で70%、公開本数50以上に絞った436件で61%です。量が足りないから登録者が増えない、という見立てでは、この分布は説明しきれません。

積み上がった本数が、先へ行くほど暗く沈んでいく様子を表した抽象画

02実測で分かったこと3つ(本数・投稿間隔・登録者)

1. 公開本数の中央値は132本。上位4分の1の境界は350本(n=585)

真ん中の半分が、47本から350本の帯に入ります。自社がどこに入るかは、チャンネルの動画一覧を開けばその場で確かめられます。

公開本数の分布(n=585)
中央値 132本 47本 下位25% 350本 上位25% 中央値 132本 47本 下位25% 350本 上位25%

帯は真ん中の半分(47本〜350本)が入る範囲、縦線が中央値です。

2. 投稿間隔の中央値は3.4日。上位4分の1の境界は8.2日で、その先にも分布がある(n=581)

中央値は3.4日、間隔が長いほうの4分の1に入る境界が8.2日です。ただしこれは境界であって上限ではありません。

同じ581件のうち、間隔が14日を超えるものが96件、30日を超えるものが55件ありました。いちばん長いもので2311.9日ですが、これは公開本数の少ないチャンネルから出た値です。間隔の数そのものが少ないので、多くの間隔を平均した数字ではありません。

投稿間隔が空いているチャンネルの件数(n=581)
全体 581件 14日を超える 96件 30日を超える 55件 全体 581件 14日を超える 96件 30日を超える 55件

中央値は3.4日ですが、そこから大きく離れたところにも分布があります。30日を超える件数は14日を超える件数の内側に含まれます。

3. 登録者1000人未満は70%(n=585)。本数50以上に絞っても61%(n=436)

585件のうち70%が登録者1000人未満でした。公開本数50以上に絞った436件でも61%です。

同じ436件のうち、1本あたりの再生数の中央値が100回未満なのは16%でした。

登録者1000人未満の割合
全体(n=585) 70% 公開本数50以上(n=436) 61% 全体(n=585) 70% 公開本数50以上(n=436) 61%

下の帯は、公開本数が50本以上という条件で絞った436件での割合です。

項目中央値下位25%上位25%
公開本数(n=585)132本47本350本
投稿間隔(n=581)3.4日—8.2日
1本あたり再生数・各チャンネルの中央値(n=585)469回181回1255回

出典:2026年9月から2026年10月にかけてYouTubeの検索から抽出した、不動産に関するチャンネルの実測値。「上位25%」は境界の値であって上限ではない。測り方は記事末尾に書いています。

無数の点が中央に密集し、両端へ向かうほどまばらになる分布を表した抽象画

03本数を動かす前に、3つの数字と自社を並べてみる

ここまでの要点

本数と投稿間隔は、585件の中ではすでに差がつきにくい指標になっています。登録者1000人未満の割合は、全体の585件で70%、公開本数50以上に絞った436件で61%です。

ここまでの数字は、そのまま自社のチャンネルと並べられます。並べるのは公開本数・投稿間隔・登録者数の3つです。

本数が132本より多く、間隔が3.4日より短く、それでも登録者が1000人に届いていない。その時の手がかりは、登録者1000人未満が70%、本数50以上に絞った436件でも61%という2つの割合です。

3つの条件を同時に満たす割合は集計していないので、ここでは並べるだけにします。

原因までは実測の外なので書きません。ただ、次にどこへ手を入れるかを決める時に、本数と投稿間隔はもう判断材料にならない、というところまでは585件の分布から言えます。

次の章では、社内で続ける場合と外に出す場合で、それぞれ先に決めておくことを並べます。

1本の線が途中で2つの方向へ分かれていく様子を表した抽象画

04社内でやる場合/外に出す場合に決めておくこと

ここからは実測の話ではなく、運用の話です。社内で回すか外に出すかに関わらず、先に決めておくと後で揉めない項目を並べます。

社内でやる場合に決めておくこと

  • 企画を最終的に決める人を一人にする。毎回の会議で決め直す形だと、中央値3.4日という間隔には乗らない
  • 止まった時に再開させる役を、作る人とは別に置く
  • 一本にかける時間の上限を先に決める。上限が無いと、質を上げる方向に工数が増えて本数のほうが落ちる
  • 見る数字を1つに決める。登録者を見るのか、社名の指名検索や問い合わせを見るのかで、作る動画が変わる

外に出す場合に決めておくこと

  • 企画の決定権をどちらが持つか。台本の確認だけを頼むのか、企画から任せるのか
  • チャンネルのアカウントを誰の名義で持つか。契約が終わった後に、何が自社に残るか
  • 出演者を立てるかどうか。顔を出す形にするかは事業者が決めることで、どちらの形でも作れます
  • 更新が止まった時に、誰がどこまで責任を持つか

売らないメディアパートナーズは、外に出す場合の受け手にあたります。上の項目を先に決めきってから始める進め方をとっているので、発注するかどうかを決める前に、決め方だけを相談してもらう形でも構いません。

この記事の数字について

2026年9月から2026年10月にかけてYouTubeの検索から抽出した、不動産に関するチャンネル585件。法人名義のチャンネルが、そのうちの63%を占めます。見たのは公開本数・投稿間隔・再生数の中央値・登録者数の4つ。

この585件は、検索から辿れて、抽出した時点で更新が続いていたチャンネルだけです。更新が止まったチャンネルは検索から辿れないので拾えておらず、これは業界全体の平均ではありません。

「いま出し続けているチャンネルの中での分布」として読んでください。最終投稿からいちばん間が空いていたもので113日ですが、これは観測された最大値で、こちらで日数を決めて切ったものではありません。

  • 母数は指標ごとに違います。公開本数・再生数・登録者は585件、投稿間隔は間隔を計算できた581件です。数字には毎回そのnを添えます
  • 585件を横に並べる時は、平均でなく中央値と四分位を使います。分布が広く、平均だと実態から離れるためです
  • 各チャンネルの投稿間隔は、そのチャンネルの直近最大20本の平均です。再生数も直近10本の中央値で、全公開本数を通した値ではありません